最近のOpenAI Dev Day 2023で発表されたChatGPTの新機能「GPT Builder」（通称「GPTs」）は、その単純さとアクセシビリティで話題を集めています。これは、自分自身でオリジナルのChatGPTアプリを簡単に作成できるという、驚異的な機能です。ChatGPT Plus会員になることで、わずか20ドル/月の費用でこのサービスを利用できる点が特に注目に値します。
これまでのChatGPTは、インターネット上の膨大な情報をもとにして、確率的に最も適切な単語を選んで応答を生成するという仕組みでした。これは、AIが実際に意味を理解しているわけではなく、あくまで統計的なデータに基づいたものであるため、時には「もっともらしい嘘」をつくこともあったのです。しかし、GPTsでは「Knowledge」という項目があり、PDFなどのデータを投入することで、その情報源に基づいて回答を生成することが可能になりました。これにより、回答の信頼性が大幅に向上し、嘘をつく可能性が低減されるという大きな進歩があります。
また、GPTsのもう一つの特徴は、作成したアプリを「自分のみ」「リンクを知っている人のみ」「一般公開」の3つのオプションから選んで共有できる点です。これにより、個人用途はもちろん、社内限定や一般に公開するアプリの開発も可能になります。
ChatGPTの流行以来、多くのシステムインテグレーターがChatGPTとAPIを連携させたアプリの開発・販売を行ってきましたが、GPTsの登場により、これらのアプリをたったの20ドル/月で誰でも簡単に作れるようになったのです。これは、独立起業を考える人にとっても大きなチャンスと言えるでしょう。
皆さんには是非、ChatGPT Plusを契約してGPTsの可能性を試してみていただきたいです。特に、会社員の方々にとっては、ポケットマネーでの試みとしても、その価値は十分にあると思います。この一つのツールだけで、新たなビジネスチャンスを掴むことができるかもしれません。まさに、これはAIの進化とともに変わりゆく技術の世界における一つの革新的な節目と言えるでしょう。
